2014.12.01 美濃焼の取材リポート
リポーター:Rachel(レイチェル)
「初めての陶芸体験、楽しみです!」 |
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リポーター:鍵谷 隆
「陶器製の器は温かみがあって素敵です。」 |
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カメラマン:荒川 剛
「僕にとって、柴田さんはとっても優しい、岐阜のお父さん」 |
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今回取材にご協力いただいた、美濃焼職人の柴田節郎さんです。柴田さんについては「職人紹介ページ」をご確認ください。 |
岐阜県多治見市にやってきました!
皆様、こんにちは!
リポーターの鍵谷です。
今回は岐阜県の多治見市に、世界的にもその名を轟かす美濃焼職人がいると聞いてやってきました。
多治見市は2007年に当時の最高気温、40.9℃を記録し、日本一暑い町として有名です。
現在は12月を迎えてしまいましたが、職人のモノづくりにかける熱を感じたいと思います。
今回もYoutuberのRachel(レイチェル)さんにも同行していただきました。
それでは早速、リポート開始です。
美濃焼職人 柴田節郎さん
美濃焼職人の柴田節郎さんです。
とても心優しくて気さくな方ですが、いざ陶芸に向き合うと、その表情は一変して職人の顔となります。そんな柴田さんからは、陶芸の道に進んだ経緯など、大変興味深いお話を聞かせていただきました。インタビューの様子は、こちらの職人紹介ページをご覧ください。
陶芸教室 杜の土(もりのつち)
柴田さんが創作活動をする工房「杜の土」は、陶芸を学ぶ教室としても運営されています。
中では生徒の方々が、熱心に陶芸の練習をしていました。
柴田さんは初心者にも優しく教えてくれる先生として、多くの生徒さんからも親しまれています。
職人の柴田さんよりも年上の生徒さんもいます。
会社を退職してから、趣味として陶芸を始めたそうです。
陶芸を通じて、ゆっくりと自分と向き合う時間は素敵ですよね。
筒状に仕上げるのが陶芸の基本
陶芸の基本は、筒状にまっすぐ形成できることが大切だと言います。
スポーツでも芸術でも、まずは基本が大事です。
芯となる基本を習得しているからこそ、遊びの表現にも深みが生まれるのです。
杜の土の生徒さんも、この筒を一生懸命練習していました。
外国からの留学生も受け入れ
教室の中では、オーストラリアからやってきたという、外国人の方に出会いました。
柴田さんは「HOME OF CLAY ARTS」というホームステイ型作陶施設も運営されいて、海外から多くの留学生をホームステイで受け入れています。柴田さんは先生としても好評だそうで、インターネットで柴田さんの情報を聞きつけ、ここ多治見の地にやってくるそうです。
柴田さんの魅力、分かる気がします。
工房の二階はホームステイ施設
工房の二階は外国人留学生のホームステイ施設になっています。
この和風なリビングルームに、ベッドルームまで完備されています。
また、この部屋では先生、生徒さんが集まり、定期的にお茶会なども開かれているそうです。
リビングも見た目以上に広く、ベッドルームの窓から見える景色も非常に美しかったです。
凄く素敵なホームステイが体験できると思いました。
卒業した留学生のメッセージ
壁に目をやると、至る所に寄せ書きが書かれていました。
これは、この陶芸教室を卒業していった外国人留学生が、旅立つ前に残していった落書きだそうです。いつの頃からか、壁への落書きが、ここを巣立つ前の伝統行事みたいになってしまったようです。
陶芸の面白さ
こちらのふたつの湯呑みをご覧ください。
実はこれ、まったく同じ成分で作られた湯呑みなんです。
でも色が違うじゃないか!と思いますよね。
焼き上げる時の温度や、窯の中の状態を変えることで、その出来上がりは全く別のものになってしまいます。つまり焼き方一つで、こんなにも変化を楽しむ事が出来るんです。
試行錯誤して、自分の理想を追い求めてみるのも、とっても楽しいと思います。
陶芸作家、柴田先生の技
柴田さんにも、陶芸の様子を見せていただきました。
ろくろを使って土を形成していく様子、テレビなどでもよく見ますよね。
みるみるうちに土の塊に高さが生まれました。
さすがは職人技。迷いのない手さばきで、形作っていきます。
結構な大きさのものが出来上がりそうです。
最後の仕上げの段階に入ります。
道具を使って形を整えていきます。
あっという間に、サッカーボール大の器が生まれました。
その造形は滑らかで、とても美しい。
我々一同、感動を覚えました。
数々の職人道具
ココに並んでいる道具たち。
全て柴田さんが陶芸に使用する、職人道具なんです。
その種類も数え切れない程あるそうで、カメラに収めることができたのも、ごく一部です。
これらの道具を使って、様々な形を表現していくんですね。
体験可能
杜の土では、本格的な陶芸体験も可能です。
今回は、レイチェルさんが体験に挑戦しました。
陶芸に興味を抱いている人は、まずは体験から始めてみると良いでしょう。
意外に難しいんですよこれ。
柴田さんの手ほどきを受けながら、頑張るレイチェルさん。
さて、どんなものが出来上がるのでしょうか。
こちらがレイチェルさんの完成品!
見事なお茶碗です!手際が良いと柴田さんからも太鼓判を押して下さいました!
良かったですね!
柴田さん、ありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。
柴田さんはとても気さくな方で、終始和やかな雰囲気のまま取材を進めることが出来ました。職人Timesをご覧の外国人の方、日本で陶芸を習いたいという方、ここ「HOME OF CLAY ARTS」はおすすめですので。是非どうぞ。
また、柴田さんの作品もとても素敵ですが、柴田さん自身の人柄にも、周囲の人は魅了されているのかもしれません。これからも、柴田さんのご活躍を期待しています。
それでは、また会う日まで!
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