近年、昆虫食が話題になっています。
世界中の人口がこのまま増加すると、食料不足の危機に陥るとして、昆虫を美味しく食べる研究もされているようです。
タガメを食べるといった罰ゲームも、たまにテレビ番組でみかけることもあります。 もちろん生ではなく、油で揚げてあるものなんですが、観ているだけで気分を悪くする人もいるかもしれません。
世界中でもアリやコオロギなどの昆虫を食べる習慣はあるようですが、実は日本にもあるんです。
というわけで、今回は日本の昆虫食について、特集します。
日本で食べられている昆虫たちを捕まえろ!
イナゴ
まず一つ目はイナゴ。佃煮にして食べられます。
たんぱく質が豊富で、海産物の乏しい山間部(長野県など)では、貴重な栄養源として重宝されていました。
砂糖や醤油で味付けされており、甘辛くてお酒のおつまみにも非常によく合う。イナゴの佃煮をメニューとして提供している居酒屋もあるほどです。
皆珍しがって注文するのでしょうか。
食感はカリコリしていて、小エビのから揚げのような感じがする。
見た目さえ我慢すれば、なかなか美味しくいただけるのではないでしょうか。
イナゴにはハリガネムシなどの寄生虫が宿っている場合がありますので、生食は絶対にやめましょう。絶対に加熱が必要です。
また、世界ではイナゴの大発生が大問題になることがありますよね。そんな時には食料が舞い込んできたと解釈して、捕まえて食べればお腹いっぱいです。
実際には、きっとそれどころじゃないと思いますが。
ハチノコ
名前の通り、蜂の子ども、幼虫を食べます。
これまたたんぱく質が豊富で、イナゴと同様、山間部を中心に日本各地で食されてきました。
成虫も佃煮にして食べることはあるそうですが、幼虫の場合は、巣の中に隠れていますので、まずはその巣を見つける必要があります。
どうやって巣を見つけるかというと、「大人の蜂を追う」です。まさに人と蜂との追いかけっこですね。
蜂としては住みかが見つかってしまえば、大切なわが子たちを盗られてしまうのですから、必死になって逃げないといけません。
人間側も刺されないように気をつけないといけませんが。
栄養分については、たんぱく質だけではなく、人間が自分で作れない「必須アミノ酸」も多分に含まれています。健康食品としても注目を集めており、「老化予防」「免疫力を高める」「体力増強」などの効果が期待できるそうです。
ちなみに、岐阜県ではハチノコのことを「へぼ」と呼ぶそうで、炊き込みご飯にして食べるそうです。
蚕のさなぎ
シルクを作り出す蚕ですが、繭を取り終えてさなぎになったものは、食べることも出来ます。
佃煮で食べるのが一般的ですが、イナゴとは違い癖のある味がするため、好き嫌いは結構分かれるそうです。 長野県ではスーパーでも購入できるとのこと。
また、薬としての効能もあるそうで、漢方薬として人間の体に取り入れられることもあります。
ちなみに、蚕は完全に家畜化された昆虫で、野生のものは存在しません。もし、野生に放ったとしても、自力で生きていくことは出来ないそうです。
中国やベトナム、韓国でも食べられているそう。
個人的にはちょっと遠慮しておきたい昆虫です。
さざむし
さざむしとは、水辺に住む昆虫の幼虫の総称で、「トビケラ」や「ヘビトンボ」、「カワゲラ」など、その種類は多岐にわたります。主にから揚げや佃煮にして食べられます。
子育て世代にぴったりな田舎部門第1位に輝いた、長野県伊那市では郷土料理として親しまれています。
大切にしたい食文化なのかもしれませんが、私には食べる勇気はありません。
ゲテモノ好きの方は是非、伊那地方に足をお運びください。
イナゴと比べると値段はお高めなようです。
カミキリムシ
あごの力が発達したカミキリムシも食用として、農業地域などで食べられてきました。
調理方法は「焼く」です。
焚き火で炙れば、焼きカミキリムシの出来上がり。
味はどちらかというと、アジやサバといった、海鮮系の風味がするようです。
成虫よりも幼虫期の方が美味とのことで、子どものおやつとしても食べられていたとか。
ただし、現在カミキリムシを食べる習慣は、減少しつつあるようです。
まとめ
日本の昆虫食はいかがでしたか。
私はあまり虫が得意ではありませんので、食べられてもイナゴの佃煮までかと思います。
食欲がそそられるどころか、いろいろ調べているうちに、ちょっと気持ち悪くなってしまいました。
でも、世界の食料危機を救う新たな栄養源として、注目されていることは事実です。
今後の動向に期待したいと思います。
それでは、また!
最後の最後に
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