どんな著名な巨匠にも、必ず駆け出しの時代はあるものです。それは現在伝統工芸士として活躍している人でも同じこと。きっとあのゴッホやピカソにも、いわゆる”若手”と呼ばれる時代があったことでしょう。

ものづくりしている人にとって、ブランドが有名になるまで、名前が売れるまでは非常に苦しい時期。そういった時代に苦労を重ねることで、一流のものづくりができるような達人になるのかもしれませんね。

職人Timesでご紹介している作り手さんは、比較的若い人も多いのですが、今回は35歳以下というくくりで、将来有望な作り手さんをご紹介していきたいと思います。

陶芸家 松尾剛

まずは、岐阜県の瑞浪市を拠点に活動をする、陶芸家の松尾剛さん。瑞浪市といえば美濃地方に位置し、美濃焼発祥の地ですね。美濃地方は日本最大の陶磁器生産地であり、日本の陶磁器生産量の約半分を占めるというから驚きです。

そんな美濃地方で活躍する松尾さんは、陶芸家になる前は教職に就いていました。もちろん専門は美術です。また、かつては日本画も学んでおり、日本美術院 院友という肩書も持ち合わせています。

そんな松尾さんは、作家の個性を前面に押し出した作風ではなく、装飾は控えめに、自然と調和した美しさを感じる作風が特徴的。

黒釉のシックな作品、トチ渋を利用した貫入の作品、染付の作品の3点を武器として、素敵な器を製作されています。そして、さまざまな技法を独自で勉強し、陶芸家として成長し続けています。

松尾さんの紹介記事は、こちらをご確認ください。

Tetrahymena 新村聡邦

まず、Tetrahymenaは”テトラヒメナ”と読むのが正解です。

Tetrahymenaの一番素敵なところ、それは作品から感じ取れる世界観にあります。作り手として、作品全体に統一感があり、たとえ他の作品を見ても「あぁこれはTetrahymenaの作品だな」と感じることができるでしょう。

ブランドのコンセプトとしては、「シンプル」「こだわり」「アンティーク感」。レトロな感じが好きで、質の高いものを求めている方にはとってもおすすめ。

基本は革を主体として、石や金属など、別の素材と組み合わせた作品づくりが特徴的。職人Timesでは、革と真鍮を組み合わせたペンケースやキーケースを取り扱っています。

革と真鍮、どちらも経年変化していく素材ですので、使い込むことで味が出て、より一層愛着がわくこと間違いなしです。

私自身、Tetrahymenaのペンケース「チリンドロ」に一目ぼれでした。新村さんこんな素敵なペンケースを世に生み出してくれてありがとう!という感謝の気持ちです。

Tetrahymenaの紹介記事は、こちらをご確認ください。

タスモッコ 大石浩介

京都府亀山市に「共同工房タスモッコ」を構える、木工家の大石浩介さん。普段はオーダーメイドの家具を製作しながら、食卓に並ぶ器やカトラリーを製作しています。

大石さんのこだわりは何といっても曲線美。例えば椅子の脚となる曲線のラインを作る場合、実寸大の手描きの設計図を用意するという徹底ぶり。

木のスプーンにしても、入念に研磨を繰り返し、非常に手触りの良い仕上げを施します。また、手にしたときも持ちやすいようにと、スプーンの柄のカーブも計算されつくしています。

あまり彫り跡のような作家が手を入れた跡を残したくないと言います。だから、大石さんの作品は、こてこての作家ものというよりも、不思議と家庭になじむような作品が多いです。

そして木目の美しさを楽しませてくれる作品ばかりで、一枚板の作品もいいですが、ぜひ寄木の作品もご覧ください。目で魅了されるというよりも、心の深い部分が反応する、そんな良さを感じることができるのではないでしょうか。

タスモッコの紹介記事は、こちらをご確認ください。

studio iiro 大東健太

最後はガラス職人の大東健太さん。静岡県熱海市に自身の工房「studio iiro」を構えています。

大東さんはその経歴が面白い。ガラスの道を目指すきっかけとなったのも、大学の進路で悩んでいる時に、パンフレットの上にたまたま置いた指がガラスコースだったからと語ってくれました。また、ガラスの本場は海外ということで、英語も分からないのに、単身カナダへガラスの武者修行に行ったりと、なかなかの破天荒ぶり。

それでも、若くしてもいろんな経験を積み、独自でもさまざまな知識を吸収しているため、もっている技術レベルは非常に高い。

大東さんの作品を拝見した時、単純に「美しいな」と感じました。今までいくつものガラスを見てきましたが、こんな感情になったのははじめてかもしれません。

studio iiroの彩器シリーズは、とってもカラフルで美しい。グラスや小瓶、茶道で使用する振出といった道具まで製作されています。

そして、studio iiroの品物を注文する際は、既定のサイズが決まっていません。つまり、セミオーダーのように、指定のサイズをリクエストできるのです。これで、自分だけの特別な品の出来上がりです。

studio iiroの紹介記事は、こちらをご確認ください。

最後に

35歳以下の作り手であっても、確かな腕を持った方はいっぱいいます。もちろん本日ご紹介した以外にも、魅力的な若手作家さんはたくさんいますので、またの機会にご紹介したいと思います。

あと20年後ぐらいには、巨匠と呼ばれるような大物作家になっているかもしれません。青田買いということで、若手作家の情熱のこもった作品もどうぞご覧ください。

最後の最後に

当ブログページを最後までお読みいただきありがとうございました。

もし職人による質の高いオーダーメイド品を作りたいという方がいれば、職人オーダーもご覧いただけますと嬉しく思います。

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