松井本和蝋燭工房

愛知県岡崎市にある、本物の和蝋燭を嘘偽りなく作り続けている松井本和蝋燭工房にて、ものづくりの現場に密着。全て天然素材を使用した本和蝋燭の魅力に迫ります。

 

和蝋燭の原料

こちらの写真はハゼという、ウルシ科の木から採取できる実で、この実から蝋が作られます。既製品の蝋燭は、石油などの化学物質が含まれていることが多く、嫌な匂いも発生します。しかし、松井本和蝋燭工房の手がける本和蝋燭は、100%天然の成分からつくられているため、体にも悪くなく、嫌な匂いも発生しません。

このハゼの身をすりつぶし、蒸しあげ、圧力をかけて絞ると、蝋が抽出できます。昔から伝わる製法で手間隙かけて作られているため、本和蝋燭と呼ぶのです。

 

チーズのような木蝋

これがハゼの身から抽出した蝋、通称「木蝋」。
この木蝋、粉をふいているのが分かります。完成品の和蝋燭もそうですが、この粉は植物蝋の独特の性質で、蝋が結晶になったものです。逆にいうと、粉をふかない蝋燭は、植物性の原料を使用していないということ。本和蝋燭か否かを、見極めるポイントの一つです。

 

火鉢で蝋をとかします

固まった木蝋を溶かすのには、火鉢を使用します。ガスを使用しているところもありますが、伝統を大切にしている当工房では、昔ながらの炭火を使います。

 

蝋が溶けた状態

だいたい80度の熱で、蝋は溶け始めます。蝋燭作りは、まずは木蝋を溶かすところから始まるのです。

 

しっかりとかき回す

先ほどの液体になった蝋を、木の棒でかき混ぜると、このように粘り気がでてきます。棒の重さに加え、粘り気の反発力が生まれるため、かき混ぜるだけでも強靭な力が必要となります。

 

職人の腕

毎日蝋をかき混ぜる作業を繰り返している職人の腕は、筋肉もしっかりと付いており、とても65歳の腕には思えません。肉体が今までの経験を物語っています。

 

ロウソクの芯

これがロウソクの芯となる部分で、灯芯と呼ばれます。灯芯には、イグサの皮を除いた部分が使用されており、火を灯すには最適の素材。この灯心を木や竹の棒に刺して、上から蝋を塗っていくのです。

豆知識ですが、今から300年ほど前の江戸時代には、蝋燭は高級品だったために、蝋燭は大名などのお金持ちしか使用できませんでした。一般庶民はイワシやニシンから採取した魚油や、菜種油に直接灯芯を浸した状態で火を灯していたそうです。

 

昔ながらの作り方を伝承

こちらは普段から使用しているハカリです。今の時代、電子機器を使用すれば便利ですが、あえて昔から伝わるものを使い続ける当工房。伝統を守るということを大切にする「松井本和蝋燭工房」の歴史とこだわりを感じます。

 

蝋をぬっていく

木くしまたは竹くしに灯芯を刺し、溶かした蝋をぬっていく工程。多少冷めているとはいえ、約50度はある蝋を手ですくい、一本一本丹精込めて重ね塗りしていきます。

 

かんな削り

蝋を塗ったら終わりではありません。凹凸をなくし美しい蝋燭にするためには、蝋を塗り、乾燥させ、かんな削り、そしてまた塗り…と何十回も繰り返していきます。そうして何層にも丁寧に重ねて塗られていった蝋燭には、美しい年輪が現れます。
見た目から炎にいたるまで、こだわり続けた本和蝋燭です。

 

ヒーリング効果

力強く、美しく、幽玄な炎。和蝋燭は一般的な洋蝋燭は違い、風の無い状態でも、炎が揺らぎます。どこか懐かしくもあり、温かみのある炎の揺らぎは、人をリラックスさせるヒーリング効果を持ち合わせていることが科学的に検証されています。

 

本和蝋燭の用途

人の心をリラックスさせるという、「f分の1のゆらぎ」を放つ和蝋燭。今後はただ火を灯すだけの用途ではなく、癒し効果という意味で注目を浴びるでしょう。ストレス社会に生きる現代人にとってはぴったりの逸品ではないでしょうか。

 

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