studio iiroとは、静岡県熱海市を拠点にするガラス工房で、作風はポップな色使いのものが多いが、派手すぎず生活の中でしっかりとなじむグラスを手掛けている。作品を見た人が、単純に「キレイ・カワイイ」と感じられる、ということを大切にものづくりが行われている。

職人としては若手の部類に入るが、同世代のガラス職人と比較しても技術力の高さは突出している。修業時代は丁稚奉公のように無休で働き、その後単身カナダに渡りガラスを学ぶ。海外での経験があるからこそ、従来の日本のガラス製作の概念に捉われずに、人生の中で培ってきた感性を生かしたガラスを生み出し続ける。

 

ガラスの製作過程では”冷ます”という工程がとても大切になります。タネと呼ばれるドロドロに溶けたガラスの状態から、製品として形にした後、10時間もの長い時間をかけてゆっくりと冷ましていきます。(大量生産の既製品は10分程度で急速に冷まします)時間をかけて冷ましていくことで、歪みが生まれにくく、強度のあるガラスに仕上がるのです。

陽の光に照らされたとき、床に落ちる影に注目してください。studio iiroの作品は、色鮮やかな作品が多く、影がとても美しい。朝・日中・夕方、それぞれで太陽の光の強さや角度が異なり、時間帯によってまた違った表情を見せてくれます。

 

単身カナダに渡り武者修行を行った大東氏は、その腕の良さも確かなもの。日本古来のガラス製造の技術だけではなく、時にはベネチアングラスの技法も取り入れる。デザインの美しさだけではなく、その裏には確かな技術力がある。

「使うときに一番美しく見える」ことが、studio iiroの大事なコンセプト。ガラスだけで完結することなく、使用時のことを考えた形を提案し続けている。飲み口も薄く仕上がっており、使う分にも気持ちのよい一品です。

【科学反応を利用した独特の色】
彩器シリーズの特徴は、なんと言ってもその”色”にある。カラフルな色の秘訣は、試行錯誤を重ねて生み出された化学反応を利用している。

見た目は鮮やかですが、どこか落ち着いた印象を受けるガラスに魅了される。

サイズはセミオーダー形式で注文可能です。日常使いのグラスや器から、茶道に使用する振出まで、あなただけの特別な一品をご提供します。

 

【銀箔と硫黄の化学反応】
ガラスの表面に銀箔を貼り、硫黄で化学反応させることでこのように渋い色が生まれます。

お茶碗とぐい飲み。どちらもサイズや形状などセミオーダーでのご注文が可能です。